【恋愛漫画】主人公と恋愛相手の関係性がトリッキーで面白い！ひと癖ある恋愛漫画まとめ

主人公とその恋愛相手の関係性がトリッキーで面白い、恋愛漫画をご紹介します。

 

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憧れの人との恋愛！…のはずが、何か様子がおかしい！？

 

デブとラブと過ちと！

 

 

 

 

 

『デブとラブと過ちと！』の主人公は、ふくよかなボディと超ポジティブな性格を持つ幸田 夢子（こうだ ゆめこ）。

 

夢子の恋愛相手は、なんと夢子が勤める会社の副社長！

 

誰もがうらやむ恋愛話かと思いきや、夢子には複雑な過去が。

 

それは、大事故で事故前の記憶を無くして性格も別人のように変わっていること、そしてその事故には事件の可能性があることです。

 

事故に遭う前の夢子は、自分に自信がなく人と一切関わりを持たない真逆の性格でした。

 

『デブとラブと過ちと！』の面白ポイントは、下記の3点です。

 

• 『デブとラブと過ちと！』の面白ポイント
  • 夢子のギャグ要素強めな自画自賛ワールド
  • 辛いことがあったら思い出したい、お手本のようなポジティブさ
  • 事故（事件）にまつわるミステリー要素

 

事故後のいまの夢子は、自分の外見・内面ともに爽快感があるほど大好きで、人に対してもよい部分を見つけては褒めます。

 

現実離れした性格で共感できなさそうに思われるかもしれませんが、ギャグ要素が強いので意外とすんなり受け入れられます。

 

また、夢子は辛いことがあっても、人のことを信じていまできることを頑張ります。

 

ネガティブ思考に陥っている時、夢子のまっすぐなポジティブさは心にぐっときて、背中を押される気持ちになります。

 

読めば元気がでて、事故（事件）の真相に迫るサスペンス的な面白さもある、新感覚のラブコメディ・ミステリー漫画です。

 

ミワさんなりすます

 

 

 

 

『ミワさんなりすます』の主人公は、映画が好きすぎる29歳独身、フリーターの久保田 ミワ（くぼた みわ）。

 

ミワが幼少期からずっと片想いしている相手は、国際的俳優である八海 崇（やつみ たかし）です。

 

当然何の接点もないミワには雲の上の存在でしたが、ひょんなことから八海 崇の家政婦として働くことになります。

 

『ミワさんなりすます』の面白ポイントは、下記の3点です。

 

• 『ミワさんなりすます』の面白ポイント
  • バレそうな展開の連続にハラハラする、なりすまし劇
  • ミワの天才的な状況を引き起こすドジさとバカ力（ぢから）
  • 映画が観たくなる小ネタの数々

 

まず、ミワは本物の家政婦ではありません。

 

家政婦として雇われた別人になりすまし、八海邸に潜入しています。

 

しかし、ミワは要領がいいタイプではなく、英語が堪能でさまざまな資格を持っているようなキャリアのある周りの家政婦とはまったく違う行動をしてしまいます。

 

その度に、正体がバレるのではないかとハラハラするスリルがあります。

 

また、ミワには天然でドジなところがあり、それがまたギャグのような展開を生みます。

 

おとなしい見た目とは裏腹に、クッションを破壊するほどの大声が出る意外性にも笑わされます。

 

そして、話のタイトルがすべて現実にある映画タイトルをもじったものだったり、作品中でも映画の話題がちょくちょく出てきたりと、映画好きの方が楽しめるポイントも散りばめられています。

 

他人になりすまして幼い頃から恋していた人のもとで働くというハラハラドキドキな展開をベースに、ギャグのような展開と狂気的な映画愛のスパイスが効いた、心が忙しい恋愛サスペンス漫画です。

 

主人公とその恋愛相手の立場が、ちぐはぐで新鮮

 

正反対な君と僕

 

 

 

 

『正反対な君と僕』の主人公は、元気でおしゃべりな陽キャな高校生・鈴木（すずき）。

 

鈴木は、自分とは正反対な性格の寡黙ながら芯のある陰キャ・谷くん（たにくん）に片想いしています。

 

鈴木と谷くんの性格は、よくある恋愛漫画の男女をを逆転させたような雰囲気です。

 

そのため、ヒロインの気持ちの代名詞である『自分ばかりドキドキしてずるい』という気持ちは、むしろ谷くんのほうが抱きがちだったりする部分が新鮮で面白いです。

 

『正反対な君と僕』の面白ポイントは、下記の3点です。

 

• 『正反対な君と僕』の面白ポイント
  • 恋愛にとどまらない、自分を見つめ直すきっかけになるヒューマンドラマ
  • 没入感を味わえる細やかな背景描写
  • テンポよく繰り出されるボケとツッコミ、小ネタ

 

まず、本作はよくある高校生同士の恋愛話ではありません。

 

鈴木と谷くんの恋愛がテーマではありますが、群像劇の形式でいろんな登場人物の視点でそれぞれ物語があるので、人付き合いや自分自身についての内省について考えるシーンも多々あります。

 

『正反対な君と僕』にはさまざまな登場人物が出てきますが、いい奴しか出てきません。

 

それぞれの優しさから出る言葉が、恋愛相手や友達、そして同じ悩みを抱える読者の心を軽くしてくれて、読後は必ず前向きですがすがしい気持ちになれます。

 

また、『正反対な君と僕』は、背景描写がとにかく上手いです。

 

ただ絵が上手いというだけではなく、その時の登場人物の気持ちで見た風景が描かれていて、まるでその場に自分もいるかのような気分を味わわせてくれます。

 

描かれる気持ちや場所もごく身近なものが多いので、深く共感しながら読み進めることができます。

 

そして、そうした深みがありつつもサクサクと読み進められるのは、終始繰り出されるボケとツッコミ、小ネタのおかげです。

 

それぞれが相手のことを大切に思いながらもウェットではない、心地よい距離感が会話の端々にあるお笑い要素から感じ取れます。

 

鈴木達は男女ごちゃ混ぜのグループで仲良くしていますが、仲良い男同士のような軽さが女性を上回る男性の支持の厚さ*に繋がっているのかもしれません。

 

*：男女別で投票する形式の漫画賞で、男性部門でのみ10位以内にランクインしたことから。

 

恋愛や人付き合いでもやもやを抱える大人に読んでほしい、前向きで優しい気持ちになれるラブコメ漫画です。

 

ツイてないゲーム実況者は憧れの人に課金される

 

 

 

 

『ツイてないゲーム実況者は憧れの人に課金される』の主人公は、いつもなぜか不運な出来事に遭遇してしまう大学生のハスミ。

 

大学の入学式でも不運に見舞われ、困っているところに声をかけてくれた及川くん（おいかわくん）に、1年以上片想いしています。

 

そんなハスミですが、兄の強い勧めで仕方なくゲーム実況を配信すると、持ち前の不運を発揮して動画がバズります。

 

そして、ゲーム実況配信を続けるうちに、配信者がハスミと知らない及川くんに推されて課金されます。

 

『ツイてないゲーム実況者は憧れの人に課金される』の面白ポイントは、下記の2点です。

 

• 『ツイてないゲーム実況者は憧れの人に課金される』の面白ポイント
  • トラップにはすべて嵌る、まるで伏線回収のようなツイてなさ
  • 起きた不運によって片想いの人との距離が縮まる、不思議なトントン拍子

 

不運なハスミは、ちょっとしたトラップにすぐ嵌ってしまいます。

 

例えば、電車に乗ればヒールを履いた人に踏まれ、飲み物を持てば人がぶつかってきてこぼし…と、『こうなったら嫌だな』と思うようなことがどんどん起こってしまいます。

 

しかし、そうした不運に苛まれるほど片想い相手の及川くんと少しずつ距離が縮まっていき、結果としてツイているのが不思議で面白いです。

 

あまりの不運さに笑いつつ、それによって2人の仲が深まっていく様子にほっこり&ニヤニヤできるラブコメ漫画です。

 

想像の斜め上からスタートする、大人のための恋愛（？）劇場

 

来世ではちゃんとします

 

 

 

 

『来世ではちゃんとします』の主人公は、セフレが5人いる大森 桃江（おおもり ももえ）。

 

趣味として楽しみつつ、そのうちの1人であるAくんを好きになってしまったり、そもそも誰も彼女にしてくれないことに寂しさを感じています。

 

『来世ではちゃんとします』の面白ポイントは、下記の3点です。

 

• 『来世ではちゃんとします』の面白ポイント
  • さまざまな人の恋愛をこっそりのぞき見している感
  • 相手がしてほしそうなことをする優しさが生むヒューマンドラマ
  • いい奴同士の思いやりで築かれた、居心地のよい職場

 

まず、本作には恋愛をこじらせた登場人物がどんどん出てきます。

 

主人公の桃江も変わった恋愛をしていますが、恋愛感情を持ったことがないアセクシャルな女性や、男の娘（外見がかわいい女の子にしか見えない男性）に好かれて自分も恋愛感情を持っているのか分からず戸惑うノンケ男性、風俗嬢にガチ恋している男性など、そのほかの登場人物の恋愛模様も独特です。

 

群像劇形式で好きになった側となられた側の両方の視点で見られますが、心理描写が非常に的確で細やかです。

 

そのため、当事者目線で見ると共感や理解ができる部分も多く、きっかけさえあれば自分もこういう恋愛をしていたかもしれないと身近に思えてきます。

 

また、自分と相手の心理を正確に把握する能力は、相手への思いやりとして発揮されます。

 

恋愛では優しさが一方向で上手くいかないケースが多いですが、友達同士や職場内などでは双方向で、その結果生まれる励ましあいには心が温かくなります。

 

『来世ではちゃんとします』の桃江達がいる職場は、スタジオデルタという小さい映像プロダクションです。

 

社員の5人はアラサーで歳が近く、会社に泊まったり休日返上で働きながら激務を乗り越えています。

 

スタジオデルタの5人は全員いい奴なので、誰かが嬉しそうにしていると周りも嬉しくなるという優しさの連鎖は胸に沁みます。

 

まったくの別人になった気分でいろんな恋愛を楽しめつつ、友達や職場の優しさにほっと一息つける恋愛ヒューマンドラマ漫画です。

 

後ハッピーマニア

 

 

 

 

『後（ご）ハッピーマニア』の主人公は、45歳専業主婦のシゲタ カヨコ。

 

夫の高橋（たかはし）とは結婚15年目です。

 

『後ハッピーマニア』の面白ポイントは、下記の2点です。

 

• 『後ハッピーマニア』の面白ポイント
  • ぶっとんだ大人達が引き起こす、先の読めない展開のハラハラ感
  • 予測不可能なカヨコのシュールなボケ

 

『後ハッピーマニア』は、冒頭からかなりパンチのある幕開けとともに始まります。

 

主人公のカヨコも相当変わっていますが、その周りの大人達もさまざまな恋愛事情と欲を抱えています。

 

お金をかけてでも人の恋愛も仕事もすべて奪いたい人や、自分も浮気をしているのに相手に浮気されたら探偵を雇って証拠を掴もうとする人など、行動だけ見ると理解できなくても当事者目線で見ると理解できる部分もあったりします。

 

そして、主要な登場人物は誰もしあわせな恋愛をしていないですが、読んでいて暗くなりすぎないのはカヨコのシュールなボケのおかげです。

 

絶望的な状況や見ているだけで辛いような状況でも、モフモフの動物を頭のなかで次々と思い浮かべて現実逃避したり、ほうれい線にピンポイントで攻撃を与えたりと突拍子もないボケで緩和されて読み進められます。

 

10代、20代の現実離れしたロマンチックな設定・展開の恋愛漫画に飽きている方に読んでほしい、大人のためのリアルな恋愛漫画です。