『正反対な君と僕』の作者・阿賀沢紅茶はどんな人?『正反対な君と僕』制作背景や小話も

【ネタバレ】『正反対な君と僕』1巻
正反対な君と僕阿賀沢紅茶

2020年にデビューしてからわずか1年で、複数の漫画賞を受賞している注目の漫画家。

 

それが、『正反対な君と僕』の作者である阿賀沢 紅茶(あがさわ こうちゃ)先生です。

 

本記事では、阿賀沢先生の経歴や作品、人物像から、インタビューで話していた『正反対な君と僕』の制作背景や小話まで紹介します。

 

『正反対な君と僕』をまた読み返したくなる話も満載なので、単行本を片手に読んでください。

 

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ていますが、ランキングの恣意的な操作や優先的な紹介は一切しておりません。

経歴

 

阿賀沢 紅茶(あがさわ こうちゃ)

 

2020年に『氷の城壁』で作家デビュー。「少年ジャンプ+」にて『正反対な君と僕』を連載中。

Twitterアカウント:@agasawa_tea

 

作品・受賞歴

 

作品

 

『氷の城壁』

 

 

 作品名  氷の城壁
 作者  阿賀沢 紅茶
 出版社  株式会社集英社
 発売日  2023年7月4日
 完結しているか   完結
 ジャンル  青春
 受賞歴  「集英社少女マンガグランプリ」特別賞

 「次にくるマンガ大賞2021」Webマンガ部門 19位 

 

単行本や全巻まとめ買いは、下記からお使いの書籍・電子書籍サイトを選んで試し読みや購入をしてください。

 

 

『正反対な君と僕』

 

 

 作品名  正反対な君と僕
 作者  阿賀沢 紅茶(あがさわ こうちゃ)
 出版社  株式会社集英社
 発売日  2022年7月4日
 完結しているか*   「少年ジャンプ+」で連載中
 ジャンル  ラブコメ
 受賞歴  「電子コミック大賞2024」男性部門受賞

 「このマンガがすごい!2023」9位

 「マンガ大賞2023」3位

 「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門 2位 

*:2023年7月時点の情報

 

『正反対な君と僕』は、現在「少年ジャンプ+」で連載中です。

 

初回全話無料で読めます。 ※2023年7月現在

 

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受賞歴

 

 年  作品  賞
 2018年   『氷の城壁』  「集英社少女マンガグランプリ」特別賞
 2021年   『氷の城壁』  「次にくるマンガ大賞2021」Webマンガ部門 19位 
 2022年   『正反対な君と僕』  「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門 2位
 2023年   『正反対な君と僕』  「このマンガがすごい!2023」9位
 2023年   『正反対な君と僕』  「マンガ大賞2023」3位
 2023年   『氷の城壁』  「アニメ化してほしいマンガランキング」2位

 

人物

 

大阪府在住。

 

ポムポムプリンと犬が好き。

 

音楽は、日本のレゲエやラップが好きで、作業中もよく聴いている。

 

登場人物・キャラクターは、『このキャラならこう考える/行動するだろう』と考えて描くタイプ。

 

それぞれに人格があるため、モデルにしている人や自分に近い人はいない。

 

『正反対な君と僕』制作背景と小話(インタビューまとめ)

 

2020年 「少年ジャンプ+」の読み切り時代

 

『正反対な君と僕』が生まれたきっかけは、2020年末に行われた関西コミティア*。

*:関西で開催される創作同人誌の展示即売会イベント

 

そこに来ていた「少年ジャンプ+」編集部に、阿賀沢先生が持ち込んだのが本作です。

 

当時「少年ジャンプ+」でラブコメの読み切り企画があり、『正反対な君と僕』1話が読み切りで掲載されました。

 

阿賀沢先生いわく、1話の時点では趣味で描いていたそうです。

 

『正反対な君と僕』は、バトルやアクション漫画が多いジャンプ漫画のなかで異色の作品と言われています。

 

しかし、どの漫画雑誌に載せるか決めずに描き始めたため、狙ってジャンプらしさから外れたわけではなかったそうです。

 

2023年 「少年ジャンプ+」で連載開始!も…

 

それから約2年後。

 

2023年2月から、『正反対な君と僕』は「少年ジャンプ+」で連載を開始しました。

 

「少年ジャンプ+」の読者アンケートで、過去3ヶ月間に掲載された読み切りのなかで面白いと回答した人数が1番多かったことが、読み切りから連載化するきっかけとなりました。

 

しかし、連載開始当初は描くのに苦労したそうです。

 

阿賀沢先生の作家デビュー作である『氷の城壁』は、縦読み漫画のWEBTOON(ウェブトゥーン)。

 

そのため、一般的な横開きの漫画は本作が初めてで、コマ割りやページ内での配置に悩みながらネームを描いていたと言います。

 

『正反対な君と僕』は、少女漫画なのか?

 

『正反対な君と僕』は、高校生の恋愛を描いていることから少女漫画と言われることがあります。

 

しかし、阿賀沢先生は少女漫画を描いているつもりはないとインタビューで言います。

 

実際、少女漫画のラブコメでよくある設定や展開と本作はだいぶ異なります。

 

例えば、少女漫画では「学校で人気者やイケメンの男の子に、好きになられる平凡な女の子が主人公」という設定が定番です。

 

本作はどちらかといえば逆で、平凡な男の子を好きになったクラスの人気者な女の子が主人公です。

 

また、主人公の女の子目線だけで物語が進まず、主人公やその友達など複数の登場人物・キャラクター目線の群像劇の形式で進みます。

 

そのため、少女漫画要素は少なく読者も4割が男性だそうです。

 

恋愛よりも人間関係を重視

 

『正反対な君と僕』のジャンルは、ラブコメに分類されます。

 

しかし、恋愛がテーマかといえば、そうではない所がまた本作の面白い部分です。

 

本作は、1話でもう主人公が付き合い始めます。

 

阿賀沢先生は、ある意味対等な立場になってからの対話とリアルな人間関係を描くことに主軸を置いているとインタビューで話しています。

 

あくまでもテーマは人間関係で、そのなかに恋愛関係や友達関係があるという考え方が近いかもしれません。

 

自分と他人は考え方や価値観などまったく異なることを前提とし、丁寧に対話をして関係を築いていく。

 

そうして、人との関わりや自分の気持ちの内省を通じて、登場人物・キャラクター達が成長する姿を描いていると阿賀沢先生は言います。

 

現実らしさ・共感を引き出す秘訣

 

阿賀沢先生は、商業漫画らしい斬新な展開や設定が思い浮かばないことがコンプレックスだったそうです。

 

しかし、「少年ジャンプ+」の担当編集・藤田さんから「日常で起こるような感情を掘り下げる漫画はあまりないから、そのままでよい」と言われたことで開き直り、『正反対な君と僕』が生まれました。

 

登場人物・キャラクターの内省シーンでの感情に現実味があり、共感できる場面が多いのは、そうした細やかな感情描写によって彼らの言動の背景が分かりその人の視点で読者が見られるからが大きいかもしれません。

 

「嫌な奴が出てこない」は想定外だった

 

また、登場人物・キャラクターに嫌な奴がいないというのも『正反対な君と僕』の魅力です。

 

阿賀沢先生もこの感想はよく耳にするそうですが、最初驚いたそうです。

 

なぜなら、主人公含め全員の面倒くさい部分や未熟さを描いていたつもりだったからです。

 

阿賀沢先生は、人のそうした部分に惹かれるからこそ描きたいそうです。

 

ただ、読んでいてストレスになったり、登場人物・キャラクター同士で対話できないほど理不尽な人は描かないようには心掛けているそうです。

 

いくつ気付ける?小ネタの宝庫

 

『正反対な君と僕』を読んでいると、ハンバーガー店やテーマパークの名前のもじりや謎の人物など、クスッと笑える小ネタが入っています。

 

上記のような分かりやすい小ネタはもちろん、後々出てくる登場人物が実は1話から小さく登場しているなど、読み返さないと気付かないような小ネタまで隠されています。

 

阿賀沢先生としては、気付くとちょっとラッキーな気分になれるように描いているそうです。

 

小ネタを見つけるヒントは、ストーリーの起承転結に関わる部分以外に隠されていること。

 

小さく描かれている部分までじっくり見てみたり、読み返したりしながら、さりげない小ネタを見つけてみてください。

 

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※参考文献

 

『正反対な君と僕』の歴史と制作背景については、SPUR(モードな鈴木と谷が出会うとき。『正反対な君と僕』の世界へ – カルチャートピックス)に学ばせていただきました。

 

より詳しく知りたい方は、ぜひ覗いてみてください。

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『正反対な君と僕』は、現在「少年ジャンプ+」で連載中です。

 

初回全話無料で読めます。 ※2023年7月現在

 

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ライター
Web漫画堂ラ・メール

年間300冊以上の漫画を読む、漫画愛好家。

好きな漫画:ちひろさん、ブルーピリオド、ダンダダン、海が走るエンドロール、ミステリと言う勿れ、正反対な君と僕、聖☆おにいさん

悩みに対する答えをさらりと言って元気づけてくれる友達や、生き方がかっこいい先輩、穏やかな空気感を共有してくれる近所の人など、漫画でいろんな人と出会い、前向きな気持ちになるきっかけが作れたら嬉しいです。

Web漫画堂ラ・メール

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